【大学受験】志望校はどうやって決める?予備校に通うメリットについても解説
大学受験を考えるうえで、大切なことが受験校を決めることです。
受験する大学や学部、大学入学共通テストを受けるのかどうかなどによって、勉強方法は大きく異なります。
今回は文部科学省が公表しているデータとともに、志望校の決め方や予備校に通うメリットについて解説していきたいと思います。
四年制大学に進学するかどうかを決める時期
子どもがいつ進路を決めていたのかというのは気になるところです。
2021年、文部科学省が公表した「高校生の進路に関する保護者調査」のデータによると、次の結果となりました。
上記を見てみると、国公立大学を目指す子どもは47.3パーセントと小学校を卒業前に進路を決めていたという割合が高いです。
また、4年制大学を目指す子どもは、国公立・私立など区別をつけず大体中学校卒業までに進路を決めていたことがわかります。
小学生や中学生で「○○大学に行く」とはっきり決めている子どもは、それほど多くはないかと思いますが、4年制大学を志望する子どもは、短大や専門、就職等を決めた子どもよりも早い段階で進路を意識しているというのは興味深いデータですね。
筆者も今回紹介したデータと同様、小学6年生頃には4年制大学に進学したいと思っていました。
具体的に進学したい大学があるわけではありませんでしたが、両親や兄弟から聞いた大学生活にあこがれを持っていたことが大きな要因でした。
一方で最高学府である東大を目指している子どもは、小学校から塾に通い、難関の中高一貫校に受験することは少なくありません。
志望校に目星をつけるのは高校2年
多くの高校は、高校2年生で文系か理系に分かれることになります。
このことを文理選択といい、具体的な志望校を決める大きな指標になります。
2019年12月に文部科学省が公表した、「高等学校教育の現状について」というデータによると、文系クラスに進むのはおよそ7割、理系を選択するのはおよそ3割という結果でした。
文系と理系が分かれたことで、行きたい大学や学部が絞ることができます。
高校3年生の夏までに具体的な希望校を決める
受験する大学を決めるにあたって、大きく次のような点を考慮して最終的に受ける大学を決めると思います。
大学は国公立と私立、どちらを本命にするかによって大きく勉強方法が異なります。
例えば国公立の場合、1次試験と2次試験があり、まずは1次試験である大学入学共通テストを受ける必要があります。
国公立大学は多くの学部で5教科7科目を受験科目としています。
5教科7科目とは、以下のようなものになります。
- ・国語
- ・英語
- ・数学(Ⅰ・A、Ⅱ・Bの2科目)
- ・地理歴史・公民(文系学部の場合2科目)
- ・理科(理系学部ぼ場合2科目)
文系の大学、学部を受験しても数学や理科を3科目は受けなければなりません。
また理系の大学、学部を受験しても国語や地理歴史・公民を受けなければなりません。
つまり、苦手科目でも2次試験に進められる最低限の点数を取る必要があるのです。
更に、大学入学共通テストと本試験の対策を両方行わなければならないため、効率よく勉強しなければなりません。
数学がどうしても苦手で点数が取れないと感じた子どもは、大学入学共通テストを受ける必要がなく、また受験科目も3科目で良い私立大学に方向転換することもあります。
ただし、私立大学は科目が少ないからといって勉強が楽になるわけではありません。
大学の一般入試は、それぞれ傾向が大きく異なります。
受験する大学によって非常に癖のある問題や難易度の高い問題が出題されることもあり、受験する大学に合った対策をしないと合格する可能性が低くなります。
大学受験を検討した場合予備校に通うメリット
大学受験を検討した場合、塾・予備校に通うべきメリットは、以下のようなものがあります。
- ・受験に関する最新情報が入手できる
- ・受験する大学に応じたコースがある
- ・勉強場所を確保することができる
それぞれ確認していきましょう。
受験に関する最新情報が入手できる
大学受験は、受験する大学が出題する問題の傾向を掴み、対策を打つ必要があります。
予備校は大学に合格するためにある専門の学校のため、最新の情報が詳しく知ることができます。
出題傾向はもちろん合格ラインなどの点数を知ることができます。
独力で勉強する場合と比べ、情報網に圧倒的な差があるので、予備校に通う大きなメリットといって良いでしょう。
受験する大学に応じたクラスがある
予備校は受験する大学に応じたクラスがあります。
大きく国公立、私立のコースに分かれ、目指す大学の難易度に応じた授業を受けることができます。
受験勉強は範囲が広すぎるため、どの範囲を重点的に勉強すればいいのか判断が難しい点です。
独力の場合、勉強した時間が結果に必ず繋がるとは限りませんが、予備校は、志望校に合った授業ができるため、結果につながりやすくなります。
勉強場所を確保することができる
予備校に通うメリットとして、学習室が利用できることが挙げられます。
受験勉強を行う際、自宅の環境によっては勉強に集中できないケースがあります。
自宅以外で勉強する場合、図書館や公民館等解放されている施設もありますが、勉強場所を確保できなかったり、場所によっては周りが騒がしくなかなか勉強に適していないこともあります。
多くの予備校は、学習室が設けられており授業がない空き時間などを利用して勉強することができます。
勉強できる場所を確保できることは予備校に通う大きな利点です。
まとめ
今回は大学受験の志望校の決め方や、予備校に通うメリットについて解説していきました。
繰り返しになりますが、大学受験は出題範囲が広いため、出題傾向を掴んで勉強することが合格へつながります。
そのためには、なるべく早い段階で受験する大学を選び、志望校に合った勉強をする必要があります。
志望校の出題傾向を掴むのは、正確な情報を得る必要があるので独力での勉強は非常に困難です。
そのため、志望校に受かりたいと考えた場合には、予備校へ通うことを検討してください。
公開日:2023-04-28 /更新日:2023-05-10