塾を決める前に体験授業を活用しよう!子どもに合った選び方や気になる断り方も
数多くの学習塾がある中で、子供に合った塾を見つけ出すのはなかなか大変なものです。そんな悩みを持つ方こそ利用してもらいたいのが、実際に候補の塾の様子を知ることができる体験授業です。
そこで今回は、体験授業の確認すべきポイント、最終的に塾を決めるときの注意点、入塾はさせないことになった場合の断り方についてご紹介していきます。ぜひ塾選びの参考にしてみてくださいね。
最初は誰もが緊張しがちな塾の体験授業
ほとんどの塾では、入塾する前に体験授業や見学できる機会が設けられています。実際に授業を体験することで、スピードや講師の教え方などを確かめることができ、入塾後のミスマッチを減らすことができます。
講師も他の生徒も初対面なことがほとんどなので、体験授業を受ける場合は緊張するかと思いますが、ここでしっかりと塾との相性を確認し、納得できる塾選びをしましょう。
体験授業で確認すべきポイント
体験授業で子どもに合った塾かどうか見極めるポイントをご紹介します。体験授業を受けるときはぜひチェックしてみましょう。
1.授業の進め方・教え方が子どもに合っているか確認しよう
授業の進め方・教え方が子どもに合っているかどうかは一番気になる点ですよね。体験授業で「塾講師の指導がわかりやすい!」と思っても、子供の成績が伸びない・成果が出ていないといった場合があります。
そんなときは、問題の解き方や考え方が子供に定着していないことが原因として挙げられます。そうならないよう、体験授業後には塾講師へこんな質問をしてみましょう。
・「今日の授業で押さえておくべき重要なポイントとは?」
・「自宅で振り返り学習を行う上で気をつけるべきポイントとは?」
・「受験や学校の授業などにおいて、今日の授業が今後どのようなことに繋がるのか」
以上のような、“指導の意図”に対する質問に回答できる講師は、子供の学力・能力をしっかりと伸ばす指導ができる可能性が高くなります。
逆に質問の回答が曖昧な講師は、生徒に対する考え方や解き方の定着を曖昧にしたまま授業を行っている可能性があるので、ぜひご紹介した質問をしてみましょう。
合わせて、体験授業で配られたプリントや、子供がとったノートや書き込みの内容も見てみましょう。
授業の教材や、講師の指導内容が充実しているかを確認することができますし、子供が授業をどれくらい理解できたのかを知る材料のひとつにもなります。
2.入塾後に担当してくれる講師をチェックしよう
講師の印象や相性はチェックする上でとても重要視するところ。しかし、体験授業でいい講師と出会えても、入塾後に違う講師が担当するケースもあります。
受けた体験授業で教え方や授業の進め方の相性が良いと思った講師がいたら、入塾後も担当してくれるかどうかを確認しておきましょう。
3.塾の授業を受けている他の生徒の様子も見てみよう
体験授業は、同じ塾に通っている生徒の様子も知ることができます。
活気がある塾は、意欲的に勉強に向き合っている雰囲気があります。先生の授業に耳を傾け、生徒ひとり一人の授業に対する積極度も高い雰囲気があるのです。
一方、授業中に私語が多かったり、窓の外を見ていたり、落書きをしていたりする場合、生徒が集中できておらず、授業内容の定着が不十分になることがあります。 他の候補の塾と比較するときには、このようなポイントも重点的にチェックしてみてください。
4.安心・安全に通塾することができるかも要チェック!
家や学校、習い事の教室から通うことを想定し、塾までのルートや交通状況を調べておきましょう。
「絶対にココがいい!」という塾に出会うと、少し遠くても通いたくな方もいるでしょう。しかし、そんなときには子供と家庭の負担に無理がないか、一度立ち止まって確認することが大切です。
「子供の通塾時間は家庭学習の時間を圧迫しないか?」「送迎や食事の準備などの、家庭の負担は大きすぎないか?」など、ご家庭で相談してみてください。
合わせて、通塾時の防犯対策がされているかどうかもしっかり確認しておきましょう。 塾によっては生徒の入退室時に保護者にメールなどの通知を送っているサービスを行っています。塾側の安心安全対策も確認し、安心して通塾することができる塾かどうか見極めましょう。
小学生の場合は親も一緒に授業を受けてみよう
子どもに塾の感想を聞いても「楽しかった!」とシンプルな受け答えになりがち。塾に通う本人の意見だけを鵜呑みにしてしまうと、入塾してから塾のレベルや進め方が合っていなかったりする場合があります。
小学生のうちは、講師や授業のレベル・様子など、細かいことまで本人から聞き出すのは難しいので、親も体験授業に参加して客観的に様子を見るのが良いでしょう。
中学生・高校生の場合は子どもの学習・生活スタイルに合っている?
中学生・高校生は部活に勉強にと忙しい時期。大学受験や高校受験が控える大切な時期だからこそ、学習レベルや日々の生活リズムに合った塾を選びたいですよね。
また、それぞれ個性もあり、集団の中で意欲的に学習できる子もいれば、マイペースにじっくり進めたい子もいます。
まずは塾に通う子どもの個性と生活スタイルに合わせた塾選びをしましょう。
また、塾によっては進路や学習面で相談できるようなサポート体制も整っていますので確認してみましょう。中学生・高校生は今の成績が今後の進路に大きく影響する大事な時期です。現在の成績が目標としている進路に向けて足りているかどうかを確認できたり、授業で分からないところを相談できると、生徒も親も安心感があります。
体験授業にふさわしい服装とは?
塾は基本に服装自由なので、制服でも良いですし、私服でも派手で露出が多すぎなければ問題ありません。
もし初めての体験授業で緊張したり、周囲の目が気になりそうなら、学校の制服での参加でOKです。学校指定の制服がない場合は、シンプルにパーカーにデニムでも大丈夫です。
塾は勉強することが目的なので、授業に集中しやすい格好で臨みましょう。
合わない・ちょっと違うかなと思ったら。塾への断り方
体験授業を受けた後、もしその塾が合わなかった場合は、入塾しないことを塾側にしっかり伝えることが大切です。
以下、入塾意思のない塾への断り方についてご紹介します。
断るときは電話かメールで。コツはある?
必ずしも塾に訪問する必要はなく、電話もしくはメールでの連絡で問題ありません。
断るときのポイントは、まず体験授業でお世話になったことへの御礼を伝えたうえで、丁寧に、そしてストレートに断りの意思を伝えることです。入塾しないのに、理由が曖昧だったり、入塾しない意思がはっきり伝わっていないと、塾側は検討中と勘違いし、入塾を進める連絡が定期的に入る可能性もあります。入塾をしない場合ははっきりと断りましょう。
上手に断るための使いやすい「理由」
入塾を断る理由は、以下のようなものがあります。
- ・授業内容や進め方が子ども合わない
- ・他の塾に決めた
- ・通塾するのに時間がかかりすぎる
先生や他の生徒との相性が良くないなど、伝えにくい理由がある場合にも使うことができます。本当の理由でなくとも良いので、どうしても行けない理由を伝えることが大切です。
小学生の塾選びにお悩みの方はこちら
公開日:2021-06-11 /更新日:2023-07-21